シネマ歌舞伎

はらほろ

2009年01月25日 13:59

昨日の晩、このあいだツマが当てたチケットシネマ歌舞伎 『人情噺 文七元結』を観てきました。



もともとは落語が原作の文七元結
落語では去年、春風亭華柳師の高座で初めてナマの噺に触れた、私にとって思い出深い作品です。

当初歌舞伎と聞いて、独特の朗々としたセリフ回しなのかなぁ・・・と勝手に心配していたのですが、
中村勘三郎師の演ずる 左官の長兵衛は、小気味の良い江戸言葉をまくしたて、
歌舞伎など見た事がない私でも、違和感なく舞台に集中出来ました。

スクリーンいっぱいに映し出される、歌舞伎独特の様式美に、
役者さんたちの所作の細やかさ、美しさを堪能できるのは、
単なる“舞台中継”でなく、細かにカメラが切り替わる“シネマ歌舞伎”ならではの楽しみだと思います

ストーリーはほぼ落語版に忠実でしたが、母と娘の設定に若干の変更が見られるなど
より物語に深みを与える工夫がなされていて、
主人公家族の絆の深さに思わず涙を誘われました
考えてみれば、あの寅さんシリーズの山田洋次監督ですもの“泣き笑い”はお手の物ですよね

泣いて笑ってアッという間の一時間半、チケットを当ててくれたヨメに感謝です

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